香りが記憶を呼び覚ます瞬間
ある香りにふと包まれたとき、胸の奥で遠い記憶がよみがえることがある。
それは、誰かの横顔、季節の風、当時の心の温度までを呼び戻す力をもっている。
香りは、目に見えないけれど確かに「記憶の鍵」だ。
桐野利秋という人 ― 戦いの時代を生きた美意識
先日、鹿児島の新聞コラム「南風録」で桐野利秋の香水の話を読んだ。
その瞬間、私は初めてこの人に興味を持った。
幕末から明治という“転換の戦いの時代”を生き、
剣を握りながらも、香を纏っていたというその美意識に心を奪われた。
中村半次郎と名乗り、“人斬り半次郎”の異名を持つほどの武勇
人の命を奪うことを罪と感じながらも、香りという鎧をまとい、
戦闘モードに冷静に挑んだのかもしれない――そんな妄想が膨らんでいく。
香水を纏うその行為が、彼にとっての“勇気の儀式”だったのではないかと。
私自身も、香水を好んでつけていた頃があった。
もちろんこの人とは比べものにならないが、
私なりに、仕事や人生の岐路で“戦闘モード”になるための香りがあった。
だからこそ、桐野利秋という人の魅力を、
「戦」と「香り」の両面からもう一度掘り下げてみたくなった。
私が選ぶ香り ― 色と記憶のレイヤー

香水を選ぶとき、私が惹かれるのは香りそのものだけではない。
ボトルの形や色、そして名前にも強く心を動かされる。
「香り」と「色」は、感情を映す鏡のようなもの。
香りを纏うことは、自分をどう見せたいか、どんな気分で一日を過ごしたいかという
“無言のメッセージ”でもある。
私が特に好きなのは、
シャネルのチャンスシリーズ、アリュール、ブルガリ オムニア アメジスト、クロエ オードパルファム、ミス ディオール。
どれも、香りに「品」「余韻」「勇気」がある。
香水の濃度にも段階があり、
・パルファム:深く長く香る特別な香水(数滴で十分)
・オードパルファム(EDP):日常にも使いやすい持続型
・オードトワレ(EDT):軽やかで爽やか、ふだん使いにぴったり
・オーデコロン(EDC):ほのかに香る、リフレッシュ用
香りの強さを知らずにつけすぎると、エレベーターや密室で息苦しくなる。
だから私は、風のように軽く、でもどこかに品と色気を残す香りを選ぶ。
仕事の日は、清潔感のあるフローラルやグリーン系。
プライベートでは、バラをベースにしたエレガントな香りを好む。
香りは、その日の「心のドレスコード」だと思っている。
香水は“勇気をまとう小さな儀式”
桐野利秋にとって香りは、命の覚悟を整えるための儀式だったのかもしれない。
そして私にとって香りは、
不安や迷いの中でも背筋を伸ばして生きるための「勇気のスイッチ」だった。
香りは、ただの装飾ではない。
香水をまとう行為そのものが、
“自分を信じる力”を思い出させてくれる。
次回予告 ―「こんな時はこの香り」
次回は「こんな時はこの香り」というテーマで、
シーン別におすすめの香水と購入先を紹介していく予定です。
自分に合う香りを選ぶときのヒントや、
季節・年齢・気分に合わせた使い分けもまとめます。
香りは、あなたの中の“もうひとりの自分”を映すもの。
その日をどう生きたいかを、香りで表現してみませんか。
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