パーソナルカラーは、決して新しい概念ではありません。その起源は、20世紀初頭の色彩学とファッション理論にまで遡ります。
その前に『プラダを着た悪魔』はご存知ですか?
私は好きすぎて、何度も観ました。『Suddenly I See』はテンションが上がります。
主役のアンハサウェイはもちろんメリル・ストリープも大好きな女優さんです。
さて、この映画のオープニングで、3タイプの女性の朝のシーンが流れますが、ステージの違いが描かれているのに気づいていましたか?
一番上が働く女性なら一度は憧れるニューヨークの一線でカッコよく働く女性。二番目も上ほどではなくともできる女性。一番下が、主役のアンハサウェイ演じるアンディ。「外見より中身!」で勝負と思っている時です。
「プラダを着た悪魔」とパーソナルカラー:ファッションを通して輝く自分を見つける物語
映画「プラダを着た悪魔」は、一流ファッション誌「ランウェイ」の鬼編集長ミランダに仕えることになった新人ジャーナリスト、アンディの奮闘と成長を描いた作品です。
この映画の魅力の一つは、華やかなファッション業界の裏側をリアルに描いたところも興味深いです。一流ブランドのドレスやアクセサリーが次々と登場するシーンもワクワクします。しかし、その裏には、厳しい労働環境や熾烈な競争が存在します。どの仕事も魅力的に見えるほど大変ですね。
主人公アンディのファッションの変化
そんな中で、アンディのファッションの変化も見逃せません。最初は地味な服装だったアンディですが、ミランダの指導を受け、徐々に洗練されたスタイルへと変貌していきます。
その過程で、パーソナルカラーという概念も登場します。
ミランダは、アンディに「あなたはブルーベースの人だから、ブルー系の服を着なさい」とアドバイスします。最初は戸惑うアンディでしたが、実際にブルー系の服を着てみると、自分の肌が明るく、より魅力的に見えることに気づきます。
映画を通して自分らしさを見つけませんか?
「プラダを着た悪魔」は、単なるファッション映画、サクセスストーリーではありません。仕事、恋愛、自分自身など、様々な課題に直面しながら、アンディが成長していく姿は、私たちの中に眠るエネルギーを呼び起こします。
そして、パーソナルカラーという概念を取り入れることで、外見だけでなく内面も磨くことの大切さを教えてくれます。
だから、この映画にもパーソナルカラーにもハマるのです。
「プラダを着た悪魔」は、ファッションを通して自分らしさを見つける物語です。華やかな映像と魅力的なキャラクター、そして深いメッセージ性を持つこの映画は、何度観ても楽しめる作品です。
まだの方は、ぜひ、一度、ご覧になってください。自分を大事にしたくなります。ステージを上げたくなります!
では、パーソナルカラーの歴史を改めてご覧ください。
色彩学の巨匠たちによる土台
- ロバート・ドア: 1923年、アメリカのデザイナーであるロバート・ドアは、ブルーアンダートーンとイエローアンダートーンという2つのカラーグループを提唱しました。これは、人々の肌の色の基調となる色を分類するもので、後のパーソナルカラー理論の基盤となりました。
- ヨハネス・イッテン: スイスの色彩学者であるヨハネス・イッテンは、四季の色合いを参考に、色彩を4つのグループに分類しました。春、夏、秋、冬のイメージに基づいたこの理論は、後のパーソナルカラーの「4シーズン分類」へと発展していきます。
時代を超えて広がる洗練された色彩文化
20世紀中盤になると、アメリカを中心に、パーソナルカラー理論はファッション業界で広く取り入れられるようになりました。著名な政治家やハリウッドスターたちも、自身のイメージを戦略的に高めるために、パーソナルカラーコンサルタントのアドバイスを受けるようになります。
日本における広がりと進化
1970年代に入り、パーソナルカラー理論は日本にも紹介されました。その後、独自の研究や文化を取り入れながら、日本独自のパーソナルカラー分類法も数多く開発されています。
かく言う私も学んだこと以外に、これまでの経験と実績の中で、「お客様がどうすれば活用できるのか?」など試行錯誤を続けています。
現代におけるパーソナルカラー
今では、パーソナルカラーは単なるファッション理論にとどまらず、メイクやヘアカラー、インテリアなど、幅広い分野で活用されています。自分自身の魅力を最大限に引き出すためのツールとして、多くの人々に親しまれるようになりました。
まとめ
パーソナルカラーの歴史は、色彩学とファッション理論の融合から始まり、時代とともに進化し続けてきた洗練された色彩文化と言えるでしょう。自分自身に合った色を知ることは、外見だけでなく内面も輝かせる力を持っていると確信しています。内外ともに、ステージを上げる手段の一つです。
補足
- パーソナルカラーを知ることは、必ずしも高価なコンサルティングを受ける必要はありません。書籍やインターネットの情報などを参考に、自分自身で探求することも可能です。
- パーソナルカラーはあくまでも一つの指標であり、絶対的なものではありません。大切なのは、自分が心地よいと感じ、自信を持てる色を見つけることです。
2025年追記|『プラダを着た悪魔』と色の話、その後
YOU公式には“コメディ映画”という括りですが、私にとっては
「笑いながらも、仕事や生き方について何度も考えさせられる“コメディ・ドラマ”」
という表現の方がしっくりきます。
続編『プラダを着た悪魔2』がいよいよ公開!2026年5月1日に日米同時公開となる。記事を見て再投稿
『プラダを着た悪魔』を、いま改めて語りたくなった理由
この映画について最初にブログを書いたのは、まだ「パーソナルカラー」や「似合う色」を、今ほど仕事として深く扱っていなかった頃でした。
それでもなぜか、ミランダの白シャツ一枚や、アンディの青いセーターの色がずっと頭から離れなかったのを覚えています。
あれから時間が経ち、私はカラーコンサルタントとして「色」と「仕事」と「生き方」の関係を見つめるようになりました。
そんな今の目であらためてこの映画を見直すと、単なる“おしゃれ映画”ではなく、色彩の歴史やファッションビジネスの構造まで映し出している作品だったのだと、しみじみ感じます。
「パーソナルカラーの歴史」とつながる、あの“セルリアンブルー”のセリフ
別記事「パーソナルカラーの歴史:洗練された人々のため〜」では、パーソナルカラーがもともと“おしゃれな一般女性”のためではなく、政治家やセレブリティ、舞台俳優など「見られることを仕事にする人たち」のために発展してきた側面について書きました。
『プラダを着た悪魔』の有名なシーンのひとつに、ミランダがアンディの“セルリアンブルーのセーター”をめぐって語る場面があります。
あのシーンで語られているのは、ただの色名の豆知識ではありません。
- 一見、何の変哲もないニットに見えても
- その色は、ハイブランドのコレクション
→ 量産ブランド → マス市場へと
長い時間をかけて降りてきた“結果”であること - そして、その「色の選択」そのものが、本人の立ち位置や価値観を映し出してしまうこと
「似合うかどうか」を越えて、色は“階級・文化・情報への距離感”まで語ってしまう。
これはまさに、パーソナルカラーの歴史の中で、プロフェッショナルたちが大切にしてきた視点そのものです。
続編『プラダを着た悪魔2』が描こうとしているもの
2025年現在、『プラダを着た悪魔』の続編がディズニー製作で進行中であることが報じられています。(Vogue Japan)
- 制作はディズニー傘下のスタジオ
- アン・ハサウェイ(アンディ)、メリル・ストリープ(ミランダ)、エミリー・ブラント(エミリー)、スタンリー・トゥッチ(ナイジェル)ら主要キャストが続投
- 2025年夏にはニューヨークで撮影が始まり、ストリートスナップのように撮影風景が日々伝えられていること(Vogue Japan)
ストーリーについては、まだ公式な詳細は出ていませんが、複数のメディアが次のような筋立てを伝えています。
- デジタル化の波の中で、紙のファッション誌が厳しい状況に立たされる
- その最前線に立つミランダ・プリーストリー
- 一方で、かつてのアシスタントだったエミリーは、ラグジュアリーブランドの重役に上りつめている
- 二人の立場や価値観が、再び激しくぶつかり合う物語になりそうだということ(Vogue Japan)
さらに、前作で賛否が分かれたアンディの恋人ネイトは続投しない見込みで、新たな恋人役が登場すると報じられています。(Vogue Japan)
予告編映像では、マドンナの「Vogue」に乗せて、アンディとミランダが久しぶりに再会し、「久しぶりね」と静かに微笑み合う、印象的なシーンが切り取られているそうです。(Vogue Japan)
最新情報は VOGUE JAPAN のこちらの記事に詳しくまとまっています。
→ 『プラダを着た悪魔』2作目についてわかっていること。キャスト・あらすじ・公開情報まとめ(VOGUE JAPAN)
デジタル時代の“色”はどう変わる? カラー視点で続編を楽しむポイント
では、色の専門家として、続編ではどんなところに注目したいのか。
私なりの「カラー視点のチェックポイント」を挙げてみます。
1. ミランダの「白」と「黒」は、どうアップデートされるのか
前作では、ミランダのスタイルは
- 真っ白なシャツやコート
- くっきりとした黒
- パールやシルバーのアクセサリー
など、「コントラスト」と「潔さ」で構成されていました。
紙媒体の権威が揺らぐ現代で、彼女の色使いはどう変化するのか。
コントラストの強さはそのままなのか、それとも少しだけ柔らかさや“抜け”が加わるのか。
そこには、ミランダというキャラクターの心境変化がそのまま投影されるはずです。
2. アンディのカラーは、「新人」から「自分の軸を持つ大人」へ
続編のアンディは、もはや“田舎から出てきた新人”ではありません。
自分のキャリアと価値観を持つひとりのプロフェッショナルです。
- 前作の「垢抜け前アンディカラー」
(柔らかく、少しぼんやりした色やシルエット) - 働く女性として覚醒していく過程の「シゴデキカラー」
(黒・白・グレー+アクセントカラー)
この二つを踏まえたうえで、今度はどんな色をまとうのか。
もし、彼女のパーソナルカラータイプを仮定するなら、どんなシーズンが似合うか。
そんな“診断ごっこ”をしながら観るのも楽しいところです。
3. エミリーは「ラグジュアリーブランドの顔」として、どんな色を選ぶのか
エミリーは続編で、ラグジュアリーブランドの重役という立場になると報じられています。(Vogue Japan)
ラグジュアリーの世界では、
- ブランドカラーとの調和
- 「高価格帯であること」をさりげなく伝える質感
- カメラやSNSに映えつつも、軽く見えないトーン
が重要です。
前作のエミリーは、濃いアイメイクとシャープなモノトーン・ダークカラーが印象的でした。
続編では、その“エッジ”を残しつつも、ブランドの世界観に合わせた色使いがどこまで計算されているのか、個人的にはとても楽しみにしています。
映画の世界から、自分のクローゼットへ
『プラダを着た悪魔』は、夢のようなクローゼットやファッションに目を奪われる映画です。
けれど、少し視点を変えると、こんな問いを投げかけてくれます。
- 「今の自分にとって、“戦闘服”になる一着はどんな色だろう?」
- 「どんな場所で、誰のために働きたいのか。そのためにどんな色を選ぶのか?」
- 「“似合う色”と“なりたい自分の色”を、どうバランスさせればいいのか?」
パーソナルカラーの歴史をたどると、色はいつも「誰かの人生の節目」に立ち会ってきました。
政治家の勝負スーツ、ステージに立つアーティストのドレス、そしてオフィスで働く私たちの日常服。
『プラダを着た悪魔』の世界は、その延長線上にある物語です。
おわりに:色で人生を編集する、という楽しみ方
続編の公開に向けて、私はもう一度、前作を見直しながら
- ミランダの「白」
- アンディの「青」
- エミリーの「黒」
それぞれの色が持つ意味を、じっくり味わってみようと思います。
そして、もしあなたが「私ならどんな色で仕事をしたいだろう?」と感じたら、
ぜひパーソナルカラーの歴史の記事も合わせて読んでみてください。
色の背景を知ることで、映画の楽しみ方も、自分のクローゼットの見え方も、少し変わってくるはずです。
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