先日、ある友人と何気ない会話をしていたときのこと。その友人はパリが大好きで、「来年あたり、パリに渡って骨をうずめる覚悟だ」と真顔で語るのです。彼は芸術や自然をこよなく愛する人。どうやらパリには、彼が惹かれる魅力がぎっしり詰まっているようでした。
「ちょっとルーブルへ行ってくる」という生活
彼の話によると、パリの子供たちは「遊びに行く感覚」でルーブル美術館を訪れる環境があるのだとか。聞けば、ルーブル美術館は18歳以下の入場料が無料らしく、気軽に美術と触れ合う機会が多いそうです。そりゃあ目(美的センス)が育つわけです。いわゆる“美術館巡り”を日常レベルで体験できる子供たちは、芸術に対して早いうちから素養を身につけるのでしょうね。
添加物の基準が厳しい、パリの「食」
またフランスは、食の安全に関する基準がとても厳しいと聞きます。農薬や添加物などの基準が高く設定されているため、“自然”に近い食事が当たり前のように味わえるそうです。これはまさにSDGsの観点ともリンクしていて、フランス国内では生産・流通の段階から環境や健康に配慮した取り組みが進んでいるとか。友人が「やっぱりフランスはちょっと違うんだよね」と嬉しそうに話していたのが印象的でした。
芸術家でナチュラル志向の彼がハマる理由
実際に、彼がパリに強く惹かれる理由も納得です。世界的に有名な美術館が生活圏の一部にあり、日常の買い物でも質の高い食品が手に入りやすい。さらに、街を歩けば歴史的建造物や洗練されたファッションを見ることができる――まさに芸術と自然の融合です。この数分の会話だけで、私も「なるほど、そういうことか」と、彼の“パリ愛”が肌で伝わってきました。
私(60代のおばさん)がパリで生きていくには?
さて、そんな魅力たっぷりのパリ。もし私(60代のおばさん)が暮らすとしたら、どんな準備や心構えが必要なのでしょう?
- 語学(フランス語)
- まず、最低限の日常会話は押さえておきたいところです。英語でコミュニケーションをとる人も増えているとはいえ、やはりフランス語の挨拶や買い物フレーズを身につけておくと生活がぐっと楽になります。
- 年齢を重ねてからでも遅くありません。言葉を学ぶのに年齢制限はありませんし、“人生を楽しむ”一つのスパイスになるはずです。
- ビザや滞在許可
- フランスは長期滞在のルールが細かく、ビザの種類も豊富です。リタイア後に移住する場合は、「滞在許可証」や「長期ビザ」を取得し、収入証明などさまざまな書類が必要。情報収集は計画的に。
- 役所手続きなどは日本語では進められないので、やはり言葉の問題は外せません。
- 住まい探し
- パリ市内は家賃が高め。ただ、郊外に行くと少し落ち着いたお値段で、静かに暮らせる地域もあるようです。
- 不動産屋さんや現地のコミュニティサイトなどで、日本人向けの物件情報が出ている場合もあるので、ネットを活用してみるのも良いらしい。
- 医療保険・病院
- 長期滞在の場合、フランスの医療保険制度を利用するか、海外旅行保険に加入するかなど選択肢はいろいろ。
- 医療サービスは充実しているものの、言葉の壁や受診方法の違いを理解するために、事前リサーチは念入りに。
- コミュニティづくり
- 60代で新天地に飛び込むとなると、やはり最初は孤独を感じることもあるかもしれません。
- 日本人会や趣味のサークル、SNSでのつながりなど、自分が好きな活動を通じて仲間を作ると安心感が違います。
新しい人生を歩む勇気
私の友人は私より(少し笑)若いですが、60代のおばさんだって「人生を楽しもう」という気持ちがあれば、パリでの暮らしを実現できるはずです。芸術と自然に惹かれて、食や環境にこだわったライフスタイルを送りたい。そう思ったときに、年齢は関係ありません。たとえ言葉や生活習慣の違いがあっても、“やりたい気持ち”が原動力になってくれると思うのです。
まとめ
たった数分の会話でも、パリの魅力をいろいろと感じ取ることができました。子供の頃からルーブル美術館に親しめるなんて、本当に素晴らしい環境ですよね。そして食の基準が厳しいフランスの風土。美術と自然をこよなく愛する彼がパリにハマる理由が、よくわかりました。
私自身も「本当にパリに暮らせるかしら?」と一瞬不安はよぎりますが、60代はまだまだ第二の人生のスタートです。心身ともに健康であれば、思い切って飛び込む勇気も持てそう。いつか友人と再会する日を夢見て、今から少しずつフランス語の勉強を始めてみようかしら…なんて思うのでした。
いずれにしても環境を変える!というのは、とても勇気のいることですね。そう考えるとパーソナルカラーを知ってファッションやヘアスタイルを変えるのは、容易なことに思えます笑
それでは今日も、皆さんにとって素敵な一日になりますように。次回のブログでまたお会いしましょう!